人生の転機、あの時があったから今がある (その7)

妻の命日 たくさんの想い出に浸って!

 

今日は、妻の命日でした。

2年半の闘病生活の末、妻の実家で在宅介護を

始めてひと月もしないうちに、静かに息を引き

取りました。ちょうど1年前の朝でした。

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妻と出逢ったのは、高校入試の朝でした。

席についていると、すぐ近くを通るふたりの女

生徒がいました。

ふたりとも背が高くて、ほかの生徒と異なり、

スカートではなく、スラックスをはいていたの

で目に留まりました。あとで判ったのですが、

そのうちのひとりが妻でした。

 

入学式の日、教室を見渡すと、妻がいました。

バスケットボール部に入り、健康優良児そのも

ので、楽天的で活発な娘でした。

でもなぜか話しかけると、うつむき加減であま

り話しをしてこなかった記憶があります。

 

クラスメートは明るい人ばかりで、よくグルー

プでバレーボールや、バトミントンをして遊ん

だり、徹夜して学校祭の仮装行列の製作をした

り、愉しい高校生活を送りました。

年が明けて、バレンタインの日、妻からチョコ

をもらいました。添えられていたカードに、紙

が貼られていて、何の気なしにめくってみると

薄い字で『S3K2D4S3』と描かれていま

した。

暗号を解くのは得意でしたので、妻の気持ちに

ようやく気づきました。

 

それからどちらともなく、学校が終わり、部活

がない日は、一緒に帰るようになりました。

妻はバス通学だったので、バスターミナルまで

の20分が2人だけの時間でした。

初めて一緒に帰った時は、喫茶店なんか入った

ことがなかったので、あろうことかコインラン

ドリーで立ち話をしました😁

 

そのうち、行きつけの喫茶店が何ヶ所かできて

おこづかいを貯めては通いました。

一番のお気に入りの喫茶店には、Dセットとい

うメニューがあり、コーヒーにホットサンド、

昆布茶が美味しく、よく入り浸っていました。

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先日その喫茶店に久しぶりに行ってみました。

驚いたことに、外観も内装もメニューも昔のま

ま、まるで、タイムスリップしたような不思議

な感覚でした。

変わってしまったのは歳を重ねた自分と、いつ

も語り合った伴侶がいないだけ。

当時の空気感が漂っていました。

 

高校3年間だけでも想い出があり過ぎて、とて

も1話にまとめられませんね。

続きは、またの機会に。

 

いつも隣にいてくれたから、今の自分がある。

人生の転機、あの時があったから今がある。

 

            本日は、この辺で。