こつこつと励み、自分らしく活き、諦めない!
昨日は3年振りの大阪春場所の千秋楽でした。
したが、終わってみれば大関全員が勝ち越して
小結や関脇の力が拮抗していることもあって、
千秋楽まで優勝争いがもつれたので、とても愉
しめました。
中でも、優勝決定戦の若隆景-高安戦は、令和
の名勝負になるのではないかと思うくらい白熱
した激闘で、感動しました。
関脇優勝を果たした若隆景は、祖父若葉山の師
であった双葉山以来の86年の快挙ということ
で、さぞ故郷の福島も喜びに湧いたことと思い
ます。
若隆景の鍛え上げられた筋肉隆々の身体は、元
いつも冷静な表情でしたが、この日はさすがに
緊張しているように観え、大関正代の猛攻に堪
えられず寄り切られて3敗となり、高安と勝ち
星が並び、優勝決定戦に。
ふたりとも敗戦からの大一番なので、気持ちの
切替えが難しいのでは?と思って観ていました
が、さすが稽古を積んで心身とも強くなってい
る力士だけあって、気合い十分で死力を尽くし
て闘っている気迫が伝わってきました。
高安の猛烈な攻勢、普段観せない険しい表情で
土俵際まで若隆景を追い込んでいく。
若隆景が土俵を割ってしまうっと思った瞬間、
高安の締め付けを掴んで、俵に沿って、片足、
片足、忍ばせながら回り込んで、高安の巨体を
上手出し投げ。『どちらも、あっぱれ!』と。
優勝インタビューでは、決定戦前の心境を
『一生懸命に相撲を取ろうと考えていた』
と語っていましたが、この勝因は、
不断の稽古により、強靱な身体を鍛え上げ、
勝ちを意識せず、自分の相撲を取り、
最後まで諦めず、執念を持ち続けたこと。
ではないかと思いました。
『こつこつと鍛錬に励み』、
『自分らしく伸び伸びと活きて』、
『最後まで決して諦めない』
本日は、この辺で。