映画『ひまわり』『愛と追憶の日々』『最高の人生の見つけ方』を愉しむ!

ふたたび観る映画、感じ方が変わってくるかも~ネタバレ注意

 

今日は、台風が近づいて、どんよりとした空に

生ぬるい風が吹いているので、散歩はしないで

家事をすることにしました。

さきほど、苦手な家事のアイロン掛けを済ませ

ました。以前ブログに載せてましたね。

squid-angler-55.hateblo.jp

少し変えてみたのは、好きなライブ映像を観な

がら、アイロン掛けをするようにしました。

テンポの良い曲を訊いているうちに、だんだん

アイロンの進みが合ってきて、まるで、ライブ

会場にいるような、臨場感が愉しめるのです。

受験勉強の時は、いつも『ながら勉強』でした

し、ドライブ中は、ずっと好きな音楽をかけっ

放しなので、音楽を訊きながらの家事が私には

合っているかもしれません。

 

いつも、夕食後は、録りためていた番組を観て

います。ここ数日は、立て続けに映画を3本観

ました(ネタバレを含みます)。

 

1本目は、『ひまわり』1970年のイタリア

映画。

ロシアのウクライナ侵略により、再び脚光を浴

びている作品です。

第二次世界大戦によって、戦地ロシアへ赴いた

夫は凍死寸前のところを女性に助けられたが、

記憶喪失になってしまう。

 

終戦を迎え、夫の生存を信じ、ロシアへ探しに

行った『ソフィアローレン』演じる妻は、

『ひまわり畑』で、地元の老婆に『畑の下には

イタリア兵と、ロシア人の捕虜、無数のロシア

農民、老人、女、子どもが埋まっている』と、

訊きます。妻は執念で、夫を見つけ出すが…。

 

引き裂かれた夫婦の行く末を描いた作品です。

エンディングは、哀しい別れと、一面に拡がる

『ひまわり畑』が対照的で、戦争の悲劇を一層

際立てていました。

 

ネットで知ったのですが、この『ひまわり畑』

は、ウクライナで撮影されたというのです。

なんとも不思議な因果を感じました。そして、

この作品から半世紀経った今も『人間の残虐な

行為』は変わらず『戦争からは何も産まない』

ということに気づかない愚かさが、とても残念

に想いました。

 

2本目は、『愛と追憶の日々』1983年の

アメリカ映画。

早くに夫に先立たれた妻は、女手ひとつで娘を

育て上げる。娘可愛さのあまり干渉し過ぎて、

娘の結婚相手が気に入らず、結婚式を欠席する

始末。時にはぶつかり合いながらも、深い絆で

結ばれた母娘の波乱の人生を描いています。

 

いかにもアメリカらしい、自由奔放でオープン

マインドな振る舞いは痛快で、それでいて親子

の愛情の深さや、一見豪放な、振る舞いをする

名脇役ジャック・ニコルソン』のふとした、

しぐさから優しさが、感じられる作品でした。



3本目は、『最高の人生の見つけ方』2007

年のアメリカ映画。

大金持ちの実業家と、勤勉実直な自動車修理工

の2人が、同じ病室に居合わす。

2人とも末期の癌で余命わずかと宣告される。

残された人生を『やりたいことリスト』を実行

しながら、友情を築いていく。

 

これも、『ジャック・ニコルソン』が一代で財

を築いた実業家を演じていました。

離婚を繰返し、娘に嫌われて、仕事一筋の孤独

な人生を送っている。

一方で、『モーガン・フリーマン』は、貧しい

ながらも、温かい家族に囲まれているが、自分

のやりたいことを我慢し続ける毎日…。

 

この対照的な2人が『死』に直面し、『闘病』

の辛さを共有し、残りわずかの人生を愉しもう

と、世界中を飛び回るうちに、友情が芽生え、

相手を想うがゆえに、時にはぶつかりながらも

やがて、感動のエンディングを迎えるのです。

 

以前にもこの映画を観たのですが、その時には

『命あるうちに、これだけ好きなことができれ

ば、本望だなぁ』くらいな感想だったのですが

今回は、『人が喜びを感じるのは、”与えられる

幸せ”よりも、”与える幸せ”なんだ』と、とても

感じました。

 

エジプトのピラミッドの頂上で、『モーガン

フリーマン』は、2つの質問をします。

『人生で喜びを得たか?』

『他人に喜びをもたらしたか?』…と。

この2つ目の質問に『ジャック・ニコルソン

は、答えませんでした。

その答えは、エンディングを迎えるにつれて、

ジャック・ニコルソン』の言動や周囲の人々

の表情から、滲み出ていました。

『他人に喜びをもたらす』素晴らしさが…。

 

以前に観た映画をふたたび観てみると、感じ方

が変わってくるものですね。

ほかにも面白そうな映画がないか、探して観て

みようと思います…😁

 

            本日は、この辺で。