障害者や病に苦しむ人を可哀想と想うは、想い上がりかも!
昨日、お嫁ちゃんが動画を送ってくれました。
1つは生後9ヶ月になる孫が、帰宅途中の長男
の声を訊いて『パパー、パパー』と泣いている
動画、言葉の覚え始めなので、長男はさぞ嬉し
かったことでしょう。もう1つは4歳の孫が、
生活発表会で『遊戯』を踊っている動画。
2人とも可愛くて、可愛くて、たまりません。
完全に『じいじ馬鹿』丸出しです…😁
昨夜はそんな嬉しい気持ちに浸りながら、撮り
溜めた映画や、ドラマを観て過ごしました。
少し紹介しますね(ネタバレを含みます)!
1本目は、『最強のふたり』という2011年
のフランス映画。
パリに暮らすお金持ちで、堅物のフィリップは
妻を病で亡くし、自分もパラグライダーの事故
により、首から下が不自由な障害者。
身の回りの世話を雇う面接で、失業手当が目的
で、採用を望んではいなかった黒人のドリスを
試しに雇うことに…。
ドリスは養子で、兄弟が多くて、貧困に苦しみ
宝石を盗んで服役した犯罪歴を持つ。
介護の仕事はキツくて、毎日、同じ時間に同じ
ことの繰返しでしたが、文句を云いながらも、
こなしていきます。
ある夜、発作で苦しむフィリップの声に気づき
外の空気を吸わせて、落ち着かせます。
ドリスの率直で、飾らない言動や、嫌みのない
ブラックジョークに、頑なだったフィリップの
心がだんだん解き放たれていきます。
そして、自分を障害者としてではなく、一人の
人間として接してくれるドリスとの間に、友情
が芽生えてくるのです。
結末も感動的でした。これが実話で、今も2人
は、熱い友情で結ばれているというのですから
驚きです。ぜひお薦めします。
2本目は、ドラマ『silent』
観ていた方がたくさんいると思いますので、多
くは語りませんが、脚本の素晴らしさ、人物像
のきめ細やかな表現、手話と表情で魅せる人間
模様…感動しましたね。
とくに印象に残ったのは、最終話での青羽紬が
バイト先の若い同僚から、『耳が聞こえない彼
(佐倉想) のことを気にしないのか?』と云われ
『聞こえないことが可哀想…という決めつけた
考え方しかできない方が、可哀想だよ。私も今
までそうだった。』というシーンです。
さきほどの映画『最強のふたり』と、同じこと
を云っていると思いました。
障害者のみならず、身体や心の病に苦しむ人を
1人の人間として観て、接することを…。
そして、ややもすると、自分も陥りそうな気が
するのです。
『障害者や、病に苦しむ人を可哀想と想うは、
想い上がりかも!』
本日は、この辺で。