行けども行けども、辿り着けない悲しさが心に残る!
小学生の頃、教科書にあった『虹の端はどこに
あるのだろう?』と追いかけていく子供達の話
が、印象に残っています。
と云うのは、私も虹の端に行ってみたい衝動に
駆られたことが、何度かあったからです。
でも行けども行けども、辿り着けませんね…😅
石川県にいた頃に、今まで観た中で、一番高く
架かった二重の虹に、とても感動しました。
それとは反対に、郷里でドライブをしていた時
手を伸ばすと届きそうなくらい、低い虹に出逢
えて、ちょっと得した気分になりました…😁
一昨日、『ジュディ 虹の彼方に』2019年の
アメリカ映画を観ました。紹介しますね。
(ネタバレを含みます)
女優で歌手のジュディ・ガーランドは、13歳
の時に『オズの魔法使』の主人公ドロシー役を
演じて、アカデミー子役賞を受賞、一世を風靡
その後も、素晴らしい歌唱力で、ハリウッドの
大スターとなりました。
そんな輝かしい栄光の裏で、専属契約先である
メトロ・ゴールドウィン・メイヤー (MGM) は
ジュディに、ダイエットを強要し、覚醒剤まで
常用させ、自由を与えなかったばかりか、1日
18時間にもおよぶ、重労働を課していた。
そんなつらい過去が尾を引いて、私生活は乱れ
数度の離婚、神経症、薬物中毒や、自殺未遂を
図り、撮影への遅刻や、出勤拒否を繰り返して
すっかり人気を失ってしまう。
2人の子供を連れて、借金を抱えた地方巡業も
とうとう潰えて、元夫に2人の子供を預けて、
まだ人気があるロンドンの公演を引き受ける。
緊張で不眠症になりながらも、舞台で熱唱し、
実力を発揮する。
でも、インタビューで傷つき、酩酊状態で舞台
に上がり、野次を飛ばした観客を罵倒し、一時
仕事を干されてしまう。
さらに、彼女にいい寄ってきた若くて実業家の
ミッキーと結婚するが、アメリカに戻って活動
するという彼の企画も、契約が結べず、大喧嘩
の末、別れてしまう。
一緒に暮らしたいと、願っていた子供達にも、
元夫の家で暮らしたいと告げられ、自暴自棄に
なった彼女は、遅刻してブーイングを浴びて、
舞台で転倒してしまう。
公演はキャンセルされてしまうが、彼女の後を
任されたギターリストのロニーに頼んで、舞台
で歌わせてもらう。
それは、彼女の最期の舞台で、素晴らしくて、
途中から、観客がみんなで歌い出すほどに…。
彼女は観客へ愛を伝え『私を忘れないで』と。
半年後、ジュディは47年の生涯を閉じた。
ロンドンでの公演を成功させて『子供達と一緒
に、暮らしたい』という彼女のささやかな夢は
残念ながら、叶いませんでした。
『虹の彼方に』が表す通り、虹の端に行けども
行けども、辿り着けないという悲しさが、実話
だけに一層重く、心に残りました。
本日は、この辺で。