映画 『今を生きる』 を観て!

失われる尊い命、勿体なく、やるせない気持ちに!

 

関東は、桜が満開ですね。こちらは、例年より

雪解けが早くて、漸く春が近づいてきました。

庭を観ると、『アリウムギガンチウム (左下)』 

や『チューリップ (右下)』 が、発芽しました。

春先は風がとても強いので、背丈のある植物は

暖かくなってからの方が良かったのですが…😩



逆に、早く芽を出して欲しい『山わさび』は、

まだ、冬眠から覚めていないようで…😅

『子育て』と似ていて、『育て親』の期待通り

には、いかないところが、面白いですよね…😁

 

一昨日の夜『今を生きる』という1989年の

アメリカ映画を観ました。少し紹介しますね。

(ネタバレを含みます)

 

1959年のアメリカ、全寮制のエリート高校

に、OBの英語教師『キーティング』が赴任し

ユニークな授業を通して、『今を活きる』こと

の大切さを生徒達に、伝えていきます。

 

生徒達は、『死せる詩人の会』を復活させて、

自分達が何をしたいかを見出していくのですが

厳格な校長と、彼に従順な教師、我が子に過剰

な期待を寄せる親との間に、軋轢が生じます。

 

優等生の『ニール』は、憧れの『舞台』に立つ

のですが、厳格な父親は認めず、士官学校への

転入手続きをしてしまい、絶望した彼は、自殺

を図って、命を断ってしまいます。

 

校長は、事件を捜査し、『死せる詩人の会』の

学生達を尋問し、事の責任は『キーティング』

にあると決めつけ、学生に退学をちらつかせて

自白を強要し、サインをさせます。

 

『キーティング』が責任を取り、学校を去る日

彼を慕う学生達が、校長の制止をも無視して、

机に立って敬礼し、恩師に敬意を表すのです。

彼は微笑みながら、生徒達に感謝の意を伝えて

学校を後にするのでした。



高校教師『キーティング』を演じた『ロビン・

ウィリアムズ』は、映画『グッドモーニング・

ベトナム』を観て、初めて知りました。

 

コメディアン俳優で、『ミセス・ダウト』や、

レナードの朝』などの作品があって、独特の

温かみのある演技が好きで、何本も作品を観て

いたのですが、私生活では『うつ状態』になり

2014年に『自殺』をしてしまったのです。

 

それを知った時は、ショックでした。

苦しんでいる人と、同じ境遇に置かれなければ

『苦しくて、生き続けられない』というつらい

気持ちは、判らないと思うのですが、一方では

『生き続けたい』と思っても、失われていく命

もあって、どちらも同じ『尊い命』なのです。

それだけに、なんとも勿体なくて、やるせない

気持ちになります。

 

日本の1年間の自殺者は、2万人を越えている

のだそうです。

それは交通事故により、『失われる命』の6倍

にもなります。

それゆえに、この『今を生きる』という題名は

重くのしかかって、思えてくるのです。

 

            本日は、この辺で。