67年の盛衰を経た今は、憩いの場所に!
先日、学生時代に、過ごした街を訪れた際に、
帰り道を走っていると、脇道の先に『鉱山町』
という標識を見つけました。
どんな街なんだろう?と『じいじの冒険心』が
掻き立てられました…😁
その日は、帰りが遅くなるので、いつか行って
みようと、決めていました。
先日、トレッキングをした山から、車で45分
と近くだったので、行ってみました。
脇道を進むと、ちょっとした渓谷になってきて
『柱状節理』の岩肌の下を、流れる川の水面が
美しいエメラルドグリーンをしていて、とても
気持ちのよい眺めでした。
さらに進んでいくと、『鉱山町マップ』という
古めかしい看板を見つけました。
周囲には、建物がいくつかあって、学校らしき
建物は『ネイチャーセンター』となって、今も
使われていました。
奥へと進んでいくと、通行止めとなっていて、
地図上で確認すると、その奥には、落差12m
の『滝』があり、他方の道を行くと、川沿いに
『温泉』があったそうです。
『鉱山町』についての情報が、あまりなかった
ので、帰宅してネットで、調べてみました。
1906年に、鉱山として開かれ、金、銀、銅
硫黄を産出し、1920年には、硫黄の産出量
が、日本一になったそうです。
朝鮮戦争の特需景気を迎えた1950年以降は
硫黄の需要が、最盛期を迎え、2,500名を
超える街となっていたとのこと。
1965年頃から、産出量に翳りが出てきて、
硫黄が、石油の精製時の副産物として、安価に
得られるようになったため、衰退の一途を辿り
1973年に閉鉱となったそうです。
67年の盛衰を経て、ひっそり静まりかえった
町には悲哀を感じますが、その一部が、若者や
家族連れが、愉しめる憩いの場所となっていた
のは、何だかほっとしました。
本日は、この辺で。