『砂漠』を読んで!

『オアシス』あればこそ『砂漠』を歩んでいける!

 

先々週、図書館で借りた3冊目『井坂幸太郎』

さんの『砂漠』を読み終えました。

ネタバレをしますが、ちょっと紹介しますと…



大学に入学した主人公の『北村』は、真面目で

冷めた性格の持ち主。

富裕家庭で育った、軽薄で女好きの『鳥井』と

中学の同級生で、超能力を持つ『南』、冷静で

美人の『東堂』、周りを気にせず、自己主張が

強く、ダサいけど、熱い言動が魅力の『西嶋』

という4人と知り合う。

 

麻雀の『イーソ (鳥) 』と『東西南北』を名前の

頭文字に持つ5人が、大学生活を過ごす中で、

合コンで出逢った短大生に、2度も騙されて、

ホストグループと、ボーリング対決して、高額

を取られそうになったり、強盗現場で大怪我を

したり、通り魔に襲われるなど、幾度のピンチ

を乗り越えていくうちに、互いの絆が強くなり

刺激し合いながら、成長を遂げていく。

 

物語は、北村の大学生活の想い出として語られ

友や、恋人との出逢い、奇異な経験を通じて、

冷めていた心に火が灯り、温和で優しい性格へ

変わっていく。



タイトルの『砂漠』とは、愚痴や嫌味、諦観や

嘆息にまみれた『現実社会』のことで、学長が

話した送る言葉『人間にとっての最大の贅沢は

人間関係における贅沢のこと』という意味は、

大学生活という『オアシス』で出逢った友との

贅沢な想い出があるからこそ、『砂漠』の道を

歩んでいけるということなのでしょうね。

 

しばらく雪の日が続きそうなので、図書館で、

本を借りるつもりです。次は何を読もうかな…

 

            本日は、この辺で。