『漁港の肉子ちゃん』を読んで!

漁港に暮らす人々の温かく、ほのぼのとする作品!

 

前回、『西加奈子』さんの『きいろいゾウ』が

面白かったので、長女に、他の代表作を訊いて

『漁港の肉子ちゃん』を読んでみました。

ネタバレしますが、紹介しますと…



何度も男に騙された挙句、借金を残して逃げら

れても、一向に疑うことをせず、せっせと働く

アラフォーの『肉子ちゃん』は、11歳になる

『キクりん』を連れて、小さな漁港に着いた。

お腹を壊さないことを条件に、『サッさん』の

焼き肉屋に、住み込みで働き始める。

 

肉子ちゃんは、小太りな体型に、派手な服装を

まとい、明るく元気よく、声を張り上げるので

たちまち漁港の人気者に…😀

 

一方『キクりん』は、どこか冷めた、小学生と

思えぬ洞察力で、人々を観察するしっかり者。

自分とは、顔も性格も似ていない肉子ちゃんが

鬱陶しくて『絶対、肉子ちゃんみたいな生き方

はしない』と思っている。

 

そんなキクりんは、クラスのグループの中立に

いようとしたが、孤立したり、逆に孤立させて

しまい悩むが、肉子ちゃんに心配をかけまいと

誰にも相談できずにいた。

終いには、お腹が痛いのを我慢して、腹膜炎に

なりかけてしまう。

 

目が覚めて、病室にいたサッさんに、ようやく

『望まれて生まれた子じゃない』と打ち明けて

『迷惑をかけまいと遠慮するな』と諭される。

 

肉子ちゃんは、キクりんに、産みの母は友人の

『みう』で、捨てたのではなく、若さ故の過ち

と庇った。みうが、運動会に来て、キクりんの

成長ぶりを観て、涙していたことを告げた。



幼い頃から、迷惑を掛けられない、傷つけられ

たくないと、身を縮めていたのは、いたいけで

辛い幼年期ではあったけれど、肉子ちゃんから

愛情いっぱい注がれて、サッさんから、まるで

父親のように、心に沁みる言葉をもらったのは

恵まれましたね。漁港に暮らす人々の温かくて

ほのぼのとする作品でした。

            本日は、この辺で。