人間味あるやりとり、心の成長を感じて、痛快!
『三浦しをん』さんの小説『墨のゆらめき』を
読んでみました。
ネタバレしますが、冒頭を少し紹介しますと…
老舗ホテルのホテルマン『続 (つづき) 力』は、
真面目で、話しかけられやすい性格の持ち主。
招待状の筆耕 (ひっこう) を依頼するため『遠田
(とおだ) 書道教室』を訪ねると、先代はすでに
他界していて、跡を継いだ養子『薫』と逢う。
薫は、一見ぶっきらぼうに振舞っているようで
気遣いがあって、それでいて心に潜む『影』も
感じられる不思議な性格に、続は興味を抱く。
薫に度々呼び出されるうちに、続は居心地が
良くなり、呑み友達のようになっていきます。
書道の生徒達に悪態をつくが『若先』と呼ばれ
慕われていて、小学生の遥人くんが、転校する
友人への手紙の代筆をしてほしいとせがむと、
遠田は『続は人の想いを認める才能がある』と
代筆を手伝わせます。
こうして2人は『代筆屋』として、人の想いを
紡ぎながら、互いが辿ってきた人生を振り返る
ことになるのです。
作者の小説を読むのは、4冊目ですが、今回も
テーマに関し、緻密に、調べられていますね。
『書道』や『漢詩』の世界について、この作品
を通して、学ぶことがたくさんありました…🙇
性格の違う遠田と続の人間味のあるやりとりや
遥人くんの心の成長を感じつつ『金子信雄』似
の飼い猫『カネコ』の仏頂面が、目に浮かんで
痛快でした。
本日は、この辺で。