人の想いや、抱える傷を知って、自分自身に気づいていく!
『森絵都』さんの『カラフル』を読みました。
ネタバレしますが、冒頭を少し紹介しますと…
前世で過ちを犯し、死後の世界にいる『ぼく』
の前に、天使の『プラプラ』が現れて『人生を
やり直す抽選に当たった』と云い、その修行に
自殺未遂をした中学3年生の『小林真』として
『ホームステイ』をすることに…。
一見、普通の家庭にみえた小林家だが、母は、
『不倫』をし、父は、会社の不祥事で昇進して
喜んで、兄は、家にも学校にも居場所がなくて
真に冷たく当たるのです。
イヤイヤ始めた新たな生活でしたが、やがて、
『早乙女君』や、『佐野唱子』と友達になって
初恋の『ひろか』と再会するなど、少しずつ、
人との関わりが、かけがえのないものになって
いくのです。
父との川釣りで優しさに気づいたり、兄の弟を
気遣う想いや、母の息子への想いを知るうちに
自分の『モノクロ』な世界が、『カラフル』に
色づいていきます。
そうしてホームステイが終わりに近づくと…。
前作『みかづき』が面白かったので、この小説
を読んでみました。
多感な『思春期』はとくに、一途に思い詰めて
モノクロの世界に埋没しまいがちなもの。
周りを見直して、人の想いや、抱えている傷を
知ることで、自分自身にも気づいて、だんだん
カラフルな世界に変わり、もう一度、ちゃんと
活きてみようとなるのでは…。
若い世代のみならず、活きるのが辛く感じた時
読んでみると、少しは心が軽くなるのではない
でしょうか。
本日は、この辺で。