いずれも芥川賞作家、あっという間に、読み終えた!
市川沙央さんの『ハンチバック』、宇佐見りん
さんの『推し、燃ゆ』、中村文剛さんの『何も
かも憂鬱な夜に』を読みました。
ネタバレしますが、冒頭を少し紹介しますと…
中2で『ミオチュブラー・ミオパチー』という
遺伝性筋疾患を発症、背中の湾曲と、気管切開
した喉を持つ『釈華』は、親からの遺産で得た
グループホームで暮らす40代の独身女性。
男性向け風俗店の体験談や、ナンパスポットの
情報を集め『コタツ記事』を書く毎日。
そして唯一の望みは、妊娠し、中絶すること。
彼女を蔑む自閉症ぎみの介護職員の『田中』に
大金を渡し、願望を実現させようとするが…。
高校生『あかり』は、『まざま座』のアイドル
『真幸』の推し活に没頭していた。
発達障害があり、学校や、バイト先、家庭でも
いざこざが絶えない彼女の下に『真幸がファン
を殴って炎上』という悲報が届き、生活が乱れ
留年、亡き祖母宅への別居を余儀なくされる。
そんな中、まざま座の解散、真幸の引退を知り
唯一の支えを失ったあかりは…。
施設育ちの刑務官『ぼく』は、夫婦を殺害して
1週間後の控訴期限で、死刑確定となっても、
仔細を語らない『山井』を気にかけている。
突発的な衝動を抑えきれない自分と、似ている
気がしている。
山井と接するうち、かつての恩師とのやりとり
自殺した友人との想い出が交錯して、山井に、
控訴するように勧める、そのわけは…。
『ハンチング』という言葉は、初めてでしたし
重度障害を患っている方々の身体的、精神的な
つらさは、想像できていません。
『本を読む度に、少しずつ背中が曲がっていく
気がする』なんて、一体どんな苦痛なのか…😱
いくらお金があっても、身体的、精神的に健康
ではないと、幸せになれないものと、つくづく
想いました。
『推し、燃ゆ』では、SNSの『誹謗中傷』や
情報が溢れかえっている中で、子供達が内面に
悩みを抱えながら、自分を支えてくれる何かを
得ようともがいている姿が伝わってきました。
『何もかも憂鬱な夜に』は、世間の声の大きさ
により、判決が揺らぎかねない『死刑制度』の
曖昧さって、否定できないかもと思いました。
似通った2人の違いは、一方は、恩師から命の
繋がりや尊さ、世の中の素晴らしさを教わり、
もう一方は、暴力を受けながら、何も知らずに
育ったこと。
その対比が、ずっしりと伝わってきました。
本日は、この辺で。