『クジラアタマの王様』を読んで!

奇想天外な物語、新鮮な面白さ!

 

徳川家康』、『諸葛孔明』を読み終えてから

しばらく『読書』は、お休みにしていましたが

長女から、『伊坂幸太郎さんの本が面白いよ』

と教えてもらったので『クジラアタマの王様』

という文庫本を読んでみることにしました。

ネタバレをしますが、ちょっと紹介しますと…

 

菓子メーカーに勤める会社員『岸』は、客対応

に長けていて、『画鋲混入クレーム』を発端に

『マスコミ報道』と、『ネット炎上』の渦中に

巻き込まれるが、何とか収拾できた。

 

その時に、知り合った『池野内議員』と、人気

ダンサーの『小沢ヒジリ』とは、過去に金沢で

起きた『ホテル火災』に偶然居合わせていて、

夢の世界で、3人に繋がりがあることを知る。

 

その後『小沢』からチケットをもらって、東北

サンファンランドのイベント翌日に起こった

『サーカスの猛獣脱走』や『鳥インフルエンザ

の爆発的な流行』『池野内が殴られ、意識不明

になる』という事件が、連続して起こるうちに

夢の世界との繋がりが、判っていくのでした。



小説の冒頭『ハシビロコウ』が岸家のTV画面

に登場するところから、物語は始まるのですが

この『ハシビロコウ』が、不思議な夢の世界の

『キーパーソン』ならぬ『キーバード』となり

奇妙な夢の世界で『闘い』が起こるのです。

そして、最後に『クジラアタマの王様』の意味

が解き明かされていきます。

 

夢の世界と対比するように、現実の世界でも、

事件に直面し、解決に向けた闘いが起こって、

『出世』のため、部下に『尻拭い』させるとか

会社の『利益』のために、解決手段を『妨害』

するなど、現実社会の風刺もしながら、双方の

世界での闘いによって、解決されていくという

奇想天外な物語は、これまで読んだことのない

『新鮮な面白さ』がありました。

 

            本日は、この辺で。