被災者が抱える傷み、支える側の葛藤が描かれる!
30年前の今日は『阪神淡路大震災』でした。
早朝にTVをつけた瞬間、何か映画のシーンか
と思うほどの惨状は、今でも忘れられません。
5年前に、NHKで放送された『心の傷を癒す
ということ』というヒューマンドラマが再放送
されていたので、観てみました。
ネタバレしますが、紹介しますと…
精神科医の『安 和隆 (柄本 佑) 』は、妻『終子
(尾野真千子) 』と、生後まもない娘と、神戸に
住んでいて、被災する。
病院に駆けつけると、あまりに悲惨な状況に、
『医者としてすべきことは何か?』と戸惑うが
寝る暇もなく、被災者に寄り添い、耳を傾けて
心の傷を感じていくうちに、精神科医ができる
ことは、治療ではなく、被災者の『治癒力』を
回復させるよう『支える』ことだと悟った。
被災地が抱える実情を綴った本が、受賞されて
厳格な父『安 哲圭 (石橋凌) 』に、認められて、
2人目の子供にも恵まれ、幸せの絶頂な時に、
癌が見つかるのであった。
避難所があった小学校の『校長 (内場勝則)』は
妻を被災で亡くして、仮設住宅に一人暮らし。
空になった米櫃を観ているうちに、カミソリに
目が留まる。その時、隣の『梓 (紺野まひる) 』
から『おかず』を渡され、自殺を思いとどまる
場面は、せつなくて目頭が熱くなりました…😢
在日韓国人の両親が、日本人から受けた差別。
見返してやろうと、会社を興した頑なな父から
優秀な兄と、絶えず比較されて詰られ、小説家
の夢を諦めたり、暗い場面が続いて、観るのが
辛くなりました。
でも、同じ道を往く親友『湯浅浩二(濱田岳) 』
の吹くサックスに合わせて『ジャズピアノ』を
弾く時に『自分らしく』いられたり、多忙な夫
をそっと気遣う妻からの愛情、子供に恵まれて
ほっとさせる場面もあり、やはり人生は、辛い
ことばかりではないということでしょうね…😀
被災者が抱える心の傷みや、それを支えようと
する人達の悩みや葛藤、様々な『人間模様』が
描かれた、悲しくも、感動するドラマでした。
本日は、この辺で。