散歩道で見つけ、感じたこと (その10)

V字をなして飛んで往く『白鳥』を神秘に想う!

 

3月初めから4月初めにかけて、いつもの散歩

をしていると、たくさんの白鳥の群れが、越冬

を終えて、北へと飛んでいくのが観られます。

 

独特の鳴き声を発しながら、隊をなして飛んで

いく様は、思わず立ち止まって、見送りながら

スマホを構えてしまいます。

数羽~100羽の群れの中には、まだ灰褐色の

幼鳥もいて、無事にシベリアに辿り着けること

を希ってしまいます。

 

これらの群れは、『V字』を描いていますね。

なぜV字なのかは、戦闘機が、V字編成で飛ぶ

理由と同様で、先頭を飛ぶ白鳥が、羽ばたくと

翼の先に、上方向の空気の渦が生じて、後ろの

白鳥が、それを浮力に使えるからだそうです。

前の白鳥の羽の動きより、少し遅らせて、羽を

動かしているというのですから、驚きです。



白鳥は、1800メートルほどの上空を飛んで

いるそうで、氷点下の極寒の中、啼いてばかり

いると、体温が保てないのでは?と余計な心配

をしますが、啼きながら飛んでいるのは、仲間

と、位置などの情報交換をしているようです。

 

一度で飛べる距離は、1500キロといいます

から、かなりのスタミナが必要で、積雪や凍結

していない水田や河川で、水草や稲穂を食べて

脂肪を蓄えて、最適な南風が吹くのを待って、

飛び立って往くそうです。

 

方向音痴な私には、どうやって方位が判るのか

不思議ですが、体内に方位磁針を持っている?

とも、太陽や星の位置から判断している?とも

いわれていて、渡り鳥の神秘を感じさせずには

いられません。

 

11月には、新たな家族を増やして、再び渡来

する白鳥をたくさん観られることでしょう。

 

            本日は、この辺で。