V字をなして飛んで往く『白鳥』を神秘に想う!
3月初めから4月初めにかけて、いつもの散歩
をしていると、たくさんの白鳥の群れが、越冬
を終えて、北へと飛んでいくのが観られます。
独特の鳴き声を発しながら、隊をなして飛んで
いく様は、思わず立ち止まって、見送りながら
スマホを構えてしまいます。
数羽~100羽の群れの中には、まだ灰褐色の
幼鳥もいて、無事にシベリアに辿り着けること
を希ってしまいます。
これらの群れは、『V字』を描いていますね。
なぜV字なのかは、戦闘機が、V字編成で飛ぶ
理由と同様で、先頭を飛ぶ白鳥が、羽ばたくと
翼の先に、上方向の空気の渦が生じて、後ろの
白鳥が、それを浮力に使えるからだそうです。
前の白鳥の羽の動きより、少し遅らせて、羽を
動かしているというのですから、驚きです。
白鳥は、1800メートルほどの上空を飛んで
いるそうで、氷点下の極寒の中、啼いてばかり
いると、体温が保てないのでは?と余計な心配
をしますが、啼きながら飛んでいるのは、仲間
と、位置などの情報交換をしているようです。
一度で飛べる距離は、1500キロといいます
から、かなりのスタミナが必要で、積雪や凍結
していない水田や河川で、水草や稲穂を食べて
脂肪を蓄えて、最適な南風が吹くのを待って、
飛び立って往くそうです。
方向音痴な私には、どうやって方位が判るのか
不思議ですが、体内に方位磁針を持っている?
とも、太陽や星の位置から判断している?とも
いわれていて、渡り鳥の神秘を感じさせずには
いられません。
11月には、新たな家族を増やして、再び渡来
する白鳥をたくさん観られることでしょう。
本日は、この辺で。