『偶然の展開』『人間味の演技』『痛快な応酬』に惹かれて!
10月から始まった『秋のドラマ』が、終盤を
迎えていますね。
独断と偏見ですが、厳選した3つについて触れ
たいと思います。(ネタバレを含みます)
『いちばんすきな花』 フジ 木曜22時
『2人組』になれなかった4人が偶然に出逢い
それぞれの『ぼっち体験』を話し、互いの理解
を深めていくうちに、いつしか居心地の良い家
が4人の『部室』のようになっていく。
やがて、4人に共通の女性がいることに気づき
それぞれとその女性との人間模様が展開する。
偶然に偶然が重なるなんて、実際はあり得ない
とは思うものの、そこは『ドラマ』だから仕方
ないというか、その後の展開が知りたくなって
しまう不思議なドラマ。
『下剋上球児』 TBS 日曜21時
弱小野球部の監督を頼まれ、夏まで引き受けた
高校教師『南雲』は、実は教員免許を偽造して
いたことを妻にさえ話せずにいた。
しかし野球に対する指導は、確かで、情熱的で
生徒を思いやる気持ちが、生徒達の心を開かせ
心身が鍛えられていく。
しかし甲子園1次予選は敗退、『南雲』は警察
に出頭。噂は拡がり『南雲』は、学校を去る。
翌年の1次予選で、不起訴となった『南雲』に
生徒達が『1勝したら、監督に戻ってきて』と
頼まれて、見事一次予選で1勝を遂げる。
いつもの『スポ根』もので、結末は観えている
ものの『南雲』演じる『鈴木亮平』や、顧問役
の『黒木華』、エース投手を溺愛する祖父役の
『小日向文世』達の人間味ある演技が、物語を
一層深めていて、惹かれていきます。
『コタツがない家』 日テレ 水曜22時
ウェディングプランナー会社の女社長『万里江
(小池栄子) 』は、売れない漫画家の夫と、推薦
大学を蹴って、進路定まらずの高校生の息子、
さらに詐欺に騙され、母に離縁されてしまった
実父、という『ダメ男』3人を抱えてしまう。
観ていると『万里江』が可哀想にもなりますが
彼女も我慢することなく、3人に云いたい放題
罵倒し、それに負けじと、反論していくという
痛快な応酬が、だんだん快感になってきます。
それは、家族だから…家族だからこそ、遺恨を
残さず云い合える。なんの遠慮もなく云える。
でも、心の中では、お互いは繋がっている。
『それが家族だ』と、このドラマは云っている
ように思いました。
本日は、この辺で。