『イッピン』を観て、ぬくもりを感じる愉しさ!

何かを変えることも、伝統を守り続けていくことでは!

 

毎週日曜の朝は、NHKの番組『イッピン』を

観ています。磨き抜かれた伝統工芸の技を駆使

した、色鮮やかな装飾品や、繊細な和製品など

まさに『逸品』を紹介しています。

今朝は、昨年11月の再放送で『あかり』とい

うテーマで3つのランプシェードを紹介してい

ました。

 

紹介された中で、目を引いたのは、ガラス製の

ランプシェードです。

あかりを灯してない時には、まるで陶磁器のよ

うな表情なのですが、あかりが灯ると、影絵の

ような光の模様が浮き上がって、なんともいえ

ない温かさを感じるのです。

愛知県瀬戸の工芸士が独自に考案した方法で、

ガラスが冷めないうちに、表面にアルミホイル

を不規則に重ねて貼りつけて、敢えて焼き物の

ようなゆがんだ形状に。

冷ました後に、貼り付けたアルミホイルをとこ

ろどころ剥がしておき、硫黄を溶かした水に浸

けることを繰り返すと、焼き物のような風合い

が生まれるとのこと。

なんとも独創的な手法にとても感心しました。

f:id:Squid_Angler_55:20220410093550j:plain

その工芸士は、陶芸家を目指していたのですが

たまたま見かけたガラス造りに魅せられて、ガ

ラス工芸士になったというのです。

そして、ガラスの持つ『堅い』『冷たい』表情

を陶磁器のような『柔らかい』『温かい』風合

いに変えたかったと話していました。

 

伝統工芸は古くからの手法を守り続けることも

大切だと思うのですが、何かを変えて、新たな

創造をして、付加価値を追求していくことも、

伝統を守り続けていくことではないかと感じま

した。

 

この個性的で、斬新な『あかり』、温かくて、

ぬくもりを感じて、朝からほんわかした気分に

なりました。

 

            本日は、この辺で。