『その日のまえに』を読んで

悲しい想い出と、オーバーラップして、涙腺崩壊!

 

2ヶ月前、Instagramで紹介されていた中から

重松清』さんの『その日のまえに』を読んで

みました。ネタバレしますが、紹介しますと…

 

第1話 ひこうき雲

6年生の『岩本隆子』は、怒りっぽくて、人を

泣かせるので、誰にも好かれていなかった。

『がんりゅう』と呼ばれた、その子は重い病気

で入院したので、学級委員の『山本美代子』は

お見舞いの『色紙』に、悩んだあげく『天国に

行けるように…』と『鳩の絵』を描いたことを

後悔し続ける。

 

第3話 潮騒

4年生の頃『シュン』は、『オカちゃん』が、

海で行方不明になった責任の一端は、彼の誘い

を断った自分にあると、悔やんでいた。

シュンを『人殺し』と云って殴った『石川』は

海に近いドラッグストアの店長になっていた。

シュンが、癌の『余命宣告』を受けた日、海辺

の街に降り立ち、石川に逢って告知する。

石川はシュンを励まして、お盆に、浜辺で催す

『花火大会』に、絶対来るように云ったが…。

 

第5話 その日のまえに

妻の『和美』が、余命宣告を受け、一時退院で

2人が若い頃に住んでいた街を訪れる。

想い出を辿りながら、やがて来る『その日』へ

の準備を始める。

 

第6話 その日

イラストレータの社長になっていた彼のもとに

浜辺での『花火大会』のポスター作成の依頼が

(←3話とリンク)

日に日に病状が悪化していく『和美』との約束

を破って、息子達に、母の不治の病を告げると

感づいていたとはいえ、泣きじゃくる息子達。

翌日、道端の『たんぽぽ』を持って病室へ。

 

第7話 その日のあとで

『和美』が旅立って3ヶ月後、お世話になった

『山本美代子 (←1話とリンク) 』看護師長から

『和美』の手紙を渡される。

そこには、たった一行『忘れてもいいよ』と。



すでに意識のない母を観て、息子達が、嗚咽を

こらえて泣くシーンは、私達の悲しい想い出と

オーバーラップしてしまい、もう涙腺崩壊…😢

 

妻が亡くなる5日前に、関東へと戻る子供達の

母との別れ。すでに意識のない母に向かって、

長女は『お父さんは、私が守るから安心して』

長男は『お母さん、ありがとう』と云った最期

の別れは、私達家族にとっても、忘れることの

できない『悲しい想い出』なんです。

 

            本日は、この辺で。