ツライ試練は、人を成長させる!
先々週、図書館で借りた『小野不由美』さんの
『月の影 影の海』を読み終えました。ネタバレ
しますが、紹介しますと…
『中嶋陽子』は、女子高に通う優等生。友達に
嫌われないように、高成績は、厳しい親のせい
と云ったり、いじめを強要されても、優柔不断
に振る舞うので、どこか遠ざけられていた。
ある日、高校に『景麒 (ケイキ) 』と名乗る男が
現れて、強引に主従の盟約を結ばされ、突然、
異形の獣に襲われた。
ケイキ達は、応戦して『月の影の世界』へと、
陽子を連れ去ってしまう。
ケイキは、陽子に『碧の玉』の鞘に入った剣を
渡し、しもべの『冗祐 』を『憑依 (ヒョウイ)』
させて、獣を撃退したが、陽子は、ケイキ達と
はぐれて、虚海を彷徨い『巧国』に流れ着く。
巧国は、外の世界から来た人『海客』を差別し
殆どが処刑され、元の世界に戻った者はいない
と訊き、陽子は、ケイキを探すが、獣に襲われ
助けてくれた人に裏切られ、夜に剣に映る幻は
友達からの悪口や、父からは家出した不良娘と
云われ、人間不信に陥ってしまう。
それでも、人里を避けて、妖魔と戦い続けたが
金色の髪をした女性に襲われて、深手を負って
半獣の『楽俊 (ラクシュン) 』に救われる。
楽俊は、陽子を介抱して、海客を受け入れる国
『雁国 (エンコク) 』へ、一緒に行こうと誘う。
半信半疑の思いで、楽俊と雁国へ向かう道中、
妖魔に襲われて倒したが、警備兵に捕まるのを
恐れて、倒れていた楽俊を見捨ててしまう。
陽子がなんとか雁国に着くと、楽俊が情報収集
して、待っていた。陽子は、楽俊を信じ切れず
見捨ててしまったことを詫びた。
雁国にいる海客や、雁国の王『延王』から話を
訊いて、陽子がこの世界で生まれた『慶国』の
新たな『景王』であること、度々襲われたのは
慶国を貶めようする『巧王』の謀略と判った。
延王は陽子に、元の世界に戻るか、景王になる
かの選択を迫った。陽子は悩んだ末に、慶国の
偽の王『舒栄』を討つのであった。
人に嫌われたくなくて、誰にでもいい顔をして
疎われてしまうことは、自信が持てない時に、
陥りやすいのではないでしょうか?
大切なことは『自分が、自分をどう思うか』で
人がどう思おうが『自分を信じて、思い通りに
活きること』ではないでしょうかね?
そして、試練を乗り越えていくうちに『なぜ、
こんなに小さなことで、悩んでいたんだろう』
と思える時が、きっと来ると思うのです。
ツライ試練は、時として、人を成長させるもの
ですから…😀
本日は、この辺で。