『蕎麦』求めて偶然見つけた『国指定史跡』

『偶然の出逢い』には、『興味を持って観る』という『スパイス』が必要!

 

石川県に住んでいた頃から『蕎麦』好きになり

あちこちの『蕎麦処』を物色してきました…😋

squid-angler-55.hateblo.jp

先日、義弟達と会食していた際に、美味しいと

評判の『蕎麦処』を教えてもらいました。

とても混むと云っていたので、平日の開店前を

狙って行くことに…😁

 

その『蕎麦処』は、お笑いタレントが紹介して

から、さらに混むようになって、開店15分前

に着いたのですが、すでに20組が待っていて

番号札を渡されて、1時間待ちでしたが、待つ

価値が、十分にありました。

 

なんとメニューは『蕎麦定食』の1種類のみ。

面白いことに、『二八』と『十割』の2種類の

蕎麦に、『冷たいつけ汁』と『温かいつけ汁』

がついているのです。

 

店のオーナーが、『十割は、蕎麦塩をたっぷり

つけて食べてみて』と云うので、試してみると

これが1番美味しかった。

噛むほどに、蕎麦の風味が口いっぱいに拡がり

『蕎麦塩』のほどよい塩加減が絶妙なバランス

でした。

このほかに、天ぷら、卵焼き、枝豆入りの餃子

そしてデザートのアイスが、付いていたので、

お腹いっぱいになりました…😋



すっかり満足して店を出てみると、斜向かいに

古めかしい建物が建っていました。

近づいてみると『旧駅逓所』でした。

『駅逓所』とは、かつての宿場で、宿泊、運送

郵便を担った施設でした。

 

ガイドの方が、話しかけてきたので、入館料金

200円を払って、解説をしてもらいました。

明治初期に建てられて、もともと『中山久蔵』

さんという農家の民家だったそうです。

今なお、当時の資材をできるだけ使って、現存

する『国指定の史跡』でした。

 

『中山久蔵』さんは、米の栽培に力を入れて、

今の有名ブランド米の礎となる『赤毛種』を創

り出し、無償で配布するという無私無欲の方で

明治天皇巡行の際に、この地での3時間の滞在

(昼食・休憩) のために、今の価値で2,700万

もの私財を投じて、天皇と同行の官僚のための

10畳部屋を2間増築したそうです。

 

また、農学校を開校した『クラーク博士』が、

アメリカへ帰国する際に、学生達と別れた場所

が、この『駅逓所』だったのです。しかも、

『Boys, be ambitious ( 少年よ大志を抱け ) 』

という有名な台詞は、ここで発せられたという

のには、驚きました…😲

 

家屋の南側には、なるほど『中山久蔵』さんの

記念碑の隣に、『クラーク博士』の記念碑が、

並んで建っていました。



瓢箪から駒』と云いますが、義弟から教えて

もらった『蕎麦処』から、『偶然の出逢い』が

あって、新たな知見が得られるものですね…😀

『蕎麦処』を出た時に『あれなんだろう?』と

気になったからこそ、得られたのでしょうが。

 

『十割蕎麦』には『蕎麦塩』があっていっそう

味が引き立つように、

『偶然の出逢い』には、『興味を持って観る』

という『スパイス』が必要だと思うのです。

 

            本日は、この辺で。