『偶然の出逢い』には、『興味を持って観る』という『スパイス』が必要!
石川県に住んでいた頃から『蕎麦』好きになり
あちこちの『蕎麦処』を物色してきました…😋
先日、義弟達と会食していた際に、美味しいと
評判の『蕎麦処』を教えてもらいました。
とても混むと云っていたので、平日の開店前を
狙って行くことに…😁
その『蕎麦処』は、お笑いタレントが紹介して
から、さらに混むようになって、開店15分前
に着いたのですが、すでに20組が待っていて
番号札を渡されて、1時間待ちでしたが、待つ
価値が、十分にありました。
なんとメニューは『蕎麦定食』の1種類のみ。
面白いことに、『二八』と『十割』の2種類の
蕎麦に、『冷たいつけ汁』と『温かいつけ汁』
がついているのです。
店のオーナーが、『十割は、蕎麦塩をたっぷり
つけて食べてみて』と云うので、試してみると
これが1番美味しかった。
噛むほどに、蕎麦の風味が口いっぱいに拡がり
『蕎麦塩』のほどよい塩加減が絶妙なバランス
でした。
このほかに、天ぷら、卵焼き、枝豆入りの餃子
そしてデザートのアイスが、付いていたので、
お腹いっぱいになりました…😋
すっかり満足して店を出てみると、斜向かいに
古めかしい建物が建っていました。
近づいてみると『旧駅逓所』でした。
『駅逓所』とは、かつての宿場で、宿泊、運送
郵便を担った施設でした。
ガイドの方が、話しかけてきたので、入館料金
200円を払って、解説をしてもらいました。
明治初期に建てられて、もともと『中山久蔵』
さんという農家の民家だったそうです。
今なお、当時の資材をできるだけ使って、現存
する『国指定の史跡』でした。
『中山久蔵』さんは、米の栽培に力を入れて、
今の有名ブランド米の礎となる『赤毛種』を創
り出し、無償で配布するという無私無欲の方で
明治天皇巡行の際に、この地での3時間の滞在
(昼食・休憩) のために、今の価値で2,700万
もの私財を投じて、天皇と同行の官僚のための
10畳部屋を2間増築したそうです。
また、農学校を開校した『クラーク博士』が、
アメリカへ帰国する際に、学生達と別れた場所
が、この『駅逓所』だったのです。しかも、
『Boys, be ambitious ( 少年よ大志を抱け ) 』
という有名な台詞は、ここで発せられたという
のには、驚きました…😲
家屋の南側には、なるほど『中山久蔵』さんの
記念碑の隣に、『クラーク博士』の記念碑が、
並んで建っていました。
『瓢箪から駒』と云いますが、義弟から教えて
もらった『蕎麦処』から、『偶然の出逢い』が
あって、新たな知見が得られるものですね…😀
『蕎麦処』を出た時に『あれなんだろう?』と
気になったからこそ、得られたのでしょうが。
『十割蕎麦』には『蕎麦塩』があっていっそう
味が引き立つように、
『偶然の出逢い』には、『興味を持って観る』
という『スパイス』が必要だと思うのです。
本日は、この辺で。