境遇が織りなす人間味が、丁寧に描かれ、思わず『ぐっと』くる!
年明けから始まった『冬のドラマ』が、終盤を
迎えていますね。
独断と偏見ですが、厳選した2つについて触れ
たいと思います。(ネタバレを含みます)
『ナースエイド』 日テレ 水曜22時
自称『医療おたく』のナースエイド『桜庭澪』
は、実は腕スグリの外科医、姉の突然の死から
PTSDになってしまっていた。
患者に寄り添うあまり、医師の領域まで入り込
んでしまう澪は、看護師や、敵対する医師から
疎まれるが、気にすることなく、患者からも、
好かれ、同僚とも仲が良いのだが、姉の死の謎
が解き明かされていくと、意外な展開が…。
国内一とも云われる優れた外科医『竜崎大河』
との『ラブコメ風』のやりとりも愉しい『病院
ライフエンターテインメント』
澪役の『川栄李奈』さんは、朝ドラ『カムカム
エヴリバディ』を観て、演技がとても上手いと
思いましたが、今回の清々しい介護姿、姉の死
に纏わる暗い側面も表現されていて、より演技
に深みが出たように感じました。
大河役の『⾼杉真宙』さんの一見、ニヒルな姿
と、時折豹変するところも面白く、それでいて
シリアスな医療現場の厳しい実情も、描かれて
いる盛り沢山なストーリーです。
『君が心をくれたから』 フジ 月曜21時
母の育児放棄や、同級生にも距離を置かれて、
自分に自信が持てない『逢原雨』は、パテシエ
の夢に破れ、故郷の長崎に戻ると、唯一彼女の
ことを想っていた花火師修行中の『朝野太陽』
と再会した。
しかし彼は事故に遭ってしまい、命を救うため
彼女は、自分の『五感』を差し出す覚悟を決め
味覚、触覚、視覚…を徐々に失っていくという
『ファンタジー・ピュア・ラブストーリー』。
『大奥』、『春になったら』といい、この冬の
ドラマは、悲しいストーリーが多いです…😢
観てると、つらい気持ちになるのですが、長崎
を舞台に繰り広げられるこのドラマは、雨役の
太陽演じる『山田裕貴さん』、太陽の父『遠藤
憲一さん』、太陽の母『松本若菜さん』など、
されぞれの境遇が、織りなす人間味が、丁寧に
描かれていて、思わずぐっときてしまいます。
月末に終わってしまうのは、残念ですが、春に
始まるドラマに、期待したいと思います。
本日は、この辺で。