『死神の精度』を読んで!

『死の判定』単純かも、『生あるうちに』愉しもう!

 

趣味の『読書』は、前回『伊坂幸太郎』さんの

『クジラアタマの王様』を読んで、しばらく、

『読書熱』が冷めていましたが、秋ですかね…

…ではなくて、実はパソコンが壊れてしまって

『動画編集』ができなくなってしまったので、

『図書館』で読みたい本を探すことに…😀

 

『何を読もうか…』と考えていると、長女が、

『井坂さんの“死神の精度”が面白かったよ』と

云っていたのを想い出して、読んでみることに

しました。

ネタバレをしますが、ちょっと紹介しますと…



主人公は、千葉という『死神』。情報係から、

少ない情報を受け取って、1週間『対象者』の

調査をして、『可』もしくは『見送り』の判断

をするまでが、彼の仕事。

『可』となった場合、翌日『死』を迎える。

 

彼は、『人の死』に興味がないクールな反面、

時々『天然』なことを云ったり、『音楽好き』

で、CDショップで立ち聴きするのが、唯一の

愉しみ。

 

6話あって、『見送り』となったのは、1話の

苦情処理係の女性。見送りの理由は、その女性 

の美声に惹かれた『音楽プロデューサー』が、

いつか歌手デビューさせて、彼女の歌が聴ける

かもしれないという単純な理由。

 

2話は、筋を通し続ける『やくざ』が、兄貴の

仇を取りにいく話。

3話は、雪に閉ざされた洋館での『連続殺人の

ミステリー』

4話は、似合わない眼鏡の男が、惚れた女性の

命を守った『切ないストーリー』

5話は、母を刺して、通りがかりの男を殺した

若者が、ある男を奥入瀬で見つけると、幼い頃

の誘拐犯ではなく、命の恩人だった『誤解』に

気づく話。

 

最後の6話は、美容室を営む70代の女性が、

孫に知られずに逢えるよう、千葉に求める話。

実はこの老女、4話に出てきた女性で、美容室

で聴いたCDは、1話に出てきた美声の持ち主

だったのです。50年が経っていました。

 

『死神の精度』って、人間には、理解できない

そんなに単純なもの?

そんなことで『死』を判定されてはたまらない

けれど、『誰しも死は、やってくる。早いか、

遅いだけ』との千葉の言葉に、そんなものかも

しれないと思いました。

だからこそ、『生あるうちに』やりたいことを

精一杯、愉しもうと想うのです…😁

 

            本日は、この辺で。