『地形』が『気候』を創っている?

山は豪雪を防ぎ、豪雪は生物を
活かす役目を担っているのでは?

 

この冬、とくに日本海側で大雪に見舞われて、

ホワイトアウト現象による追突や、落雪事故が

起こっていますね。

 

今まで、関東や北陸に住んでみて実感したのは

小学校で習った『日本の地域別の気候の違い』

 

冬の日本海側は、湿った雪が降り続き、一方で

太平洋側は、乾燥した晴天が続く…北アルプス

を越えるだけで、こんなに気候が違うという、

『地形が気候を創っている』と感じるのです。

 

金沢では『弁当を忘れても、傘忘れるな!』と

云われるほど雨が多いのは、日本海から近づく

湿った雲が、立山連峰から白山へと続く山々を

越えられず、麓に雨を落とすからだそうです。


九州に住んでいた頃、夏の晴れた日に、家から

10キロ離れた岸壁で、家族と釣りを愉しんで

いました。

突然、雨が降り出したので、ビーチパラソルの

下で雨宿りしていると、海面をはね上がる雨粒

が、小魚の群れ『ナブラ』と勘違いしたらしく

『コノシロ』という魚が『入れ食い』状態にな

りました。子供達は大喜びで、釣り上げていま

したが、家に布団を干してきたことを思い出し

て、恐る恐る帰宅すると、なんと、まったく雨

が降っていなかったのです。

土地勘のある同僚が云うには、岸壁の近くには

『雨窪』という地名があるくらい、雨が降りや

すい場所だったそうです。

 

私が今住んでいる街は、北西に60キロ行くと

日本海側へ、南に30キロ行くと、太平洋側へ

出る場所にあり、どちらかというと太平洋側の

気候に近いようで、比較的降雪量が少なくて、

この冬も雪が少なく、晴天が続いています。

 

昨日も晴れ渡った穏やかな日だったので、両親

が神社に参拝した後に、滑りやすい雪道なため

外出を控えている『両親の気晴らし』に、湖畔

巡りをすると、1300mほどの山の向こう側

に雲がかかっていて、山が雲をせき止めている

ように観えました。



年末に学生時代の友人と呑むため、太平洋沿い

の海岸を西へ向かうと『チョコレートケーキ』

のように、山の中腹まですっぽり雪に覆われて

西側に雲が溜まり、東側へはあまり流れて行っ

ていないように観えました。



たぶん『山が豪雪を防いでいる』のだろうと😁

一方、西の麓の豪雪地帯はというと、雪の形で

『美味しい水』を蓄えて、やがて『良質の米』

や『甘い果物』、『栄養のある野菜』を育てる

という『生物を育て活かす』役目を担っている

のではないでしょうか?

魚沼など日本海側に『米どころ』が多いのは、

それを物語っていますよね。

 

『地形』が『気候』を創っている

太平洋側では、

『山は豪雪を防いでいる』

日本海側では、

『豪雪は生物を活かしている』と思うのです。


            本日は、この辺で。