人生の転機、あの時があったから今がある (その1)

若い頃の夢って何でしたか?

 

早朝、テレビを観ていました。

長野県でわさび農家を営んでいる男性。

進学した矢先に父親が他界し、父親がやり残し

た『真妻わさび』の栽培を3年かけて実現し、

雪害によりハウスの損壊に遭いながらも、我慢

強く復興したというドキュメントでした。

 

進学をあきらめて家業を継ぐ、そして親の夢を

実現し続ける。なかなかできないことだなと思

いました。

 

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私の父はSL機関士でした。実家の近くを線路

が通っており、父が乗務する時には立体交差の

橋の上から、力強く煙をはいて汽笛を鳴らして

走っていく蒸気機関車を見ていたものです。

 

あの巨体を動かしてみたいと、幼い頃からSL

機関士になることを夢見ていましたが、小学5

年の時にSLが廃止されてしまい、幼き頃から

の夢は破れ去りました。

 

それからさしてなりたい将来の夢もなく、高校

を卒業、数学や理科が好きだったので、理系の

国立大学を志望しました。

私立は無理という経済的な家庭事情から、滑り

止めとして公務員試験を3つ受験して、幸運な

ことにすべて合格し、本命である共通一次試験

へ。

 

自己採点の結果は悪くなかったのですが、数学

の答案用紙に名前を書いた記憶がおぼつかなく

もしそうであれば、不合格が確定。

 

合格した公務員の部署からは、就職勧誘の電話

が何度も。

その度に返答に迷い、『バチが当たるのでは』

という不安に思う日々が続きました。

 

そんな時、父が 『汽車を運転していると、さっ

きの信号が青だったか?と思う時がたまにある

が、ちゃんと青信号を見ているものだ。』

と、二次試験の受験へ背中を押してくれた。

 

ラジオで合格発表をきいた時の安堵と喜び、飛

び上がってすぐさま両親の勤務先に電話。

 

これが、私の人生の一つの転機だったことは、

間違いなく、あの時があったから今がある。

 

進学後、そして就職後にも私の人生の転機とな

った人との出逢いがありますが、それはまた、

後々書こうと思います。

 

            本日は、この辺で。