人生の転機、あの時があったから今がある (その5)

出逢えてなかったら、私の人生は、こんなに充実しなかった!

先日、『理想の上司とは?どんなマネージャー

像?』というブログにて、私がお世話になった

数名の方々を紹介しましたが、その中でも私に

とって『人生の師匠』ともいうべきお二方がい

ます。

前回ブログのCさん、Eさんがそうなのですが

お二方とのエピソードを紹介します。

 

新入社員として、配属された半導体の開発部門

で主務を担っていたのがCさんです。

Cさんは『道のないところに道を築く』ことが

得意で、将来の目指す方向を示して、人をその

気にさせることが巧い人で、時には工場幹部と

いい争ってまで、己が正しいと思うことを突き

進める強烈なリーダーシップの持ち主。

 

私は生来、臆病で牛が草を食んでいるような

のんびりした性格でして、新しい物事に対して

身構えてしまう質なのですが、Cさんの言動に

『たきつけられて、発奮』して、ひとつひとつ

仕事を覚えていきました。

Cさんは新たな仕事を任せてくれて、良い意味

での『ほったらかし』にしてくれたお陰で満足

のいく成果が得られるようになりました。

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Eさんは、私が入社7年目の頃、転籍してきま

した。人の持ち味を活かして、チームで仕事を

進めて、成果を刈取ることが巧い人です。

人を育てるのが得意で、自分でも『人財の再生

工場』というくらい、人の良さを引き出すこと

ができる人です。

その頃の私はひととおり仕事を覚え、いっぱし

の技術者と満足していたのですが、Eさんは厳

しく、私が作った資料に対しても、会議中の板

書に対しても、ずばっと指摘をしてきました。

現状に甘んじていた私の鼻っぱしを折り、育て

ようとしてくれていたのです。

Eさんに『たきつけられて、発奮』しました。

 

11年の月日が経ち、私は九州に転勤となりま

した。九州で部長となっていたCさんが、私に

新たな仕事を任せたいとのことでした。

工場での仕事は、開発に加え、既存製品の改善

やクレーム対応もあり、困難を極めました。

そんな時にもEさんが手を差し伸べてくれて、

開発ができる環境が整っていきました。

時には、開発品を巡って現場の作業長とも喧嘩

しましたが、成果を上げた後には共に盃を酌み

交わして、大変ながらも充実した期間を過ごし

ました。

 

29年の月日が経ち、ある事業を任されていた

のですが、会社の事情により、事業を売却しな

ければならなくなりました。やるせなく無念で

なりませんでしたが、共に働いてくれた仲間を

社内配転した後、自分の身の振り方を考え転職

を決意しました。

転職後、Cさんが壮行会を催してくれました。

居酒屋の壁に、『新しい地に 新しい血を‼ 

頑張って下さい‼』という横断幕を掲げて応援

してくれました。

涙が出るほど嬉しく有り難かった。

その後も、Cさんはことある毎に呑み会に誘っ

てくれ、Eさんとも愉しいひとときを過ごしま

した。

 

このお二方に出逢えていなかったら、

私の人生はこんなに充実しなかった。

人生の転機、あの時があったから今がある。

 

            本日は、この辺で。