火の国への旅、友との愉しいひととき! (その2)

つっかえていた『わだかまり』が消えた瞬間!

 

九州への旅も、3泊目の夕方を迎えて…。

新入社員の頃からの友人である『S根さん』と

久しぶりに呑みたいと思い、事前にメールした

ところ、『久しぶり~OKです』と返信が来て

ほっとして、嬉しくなりました。

というのも11年も逢っていなくて、何となく

『わだかまり』を感じていたので、逢ってくれ

るか、不安だったのです。

S根さんは、19年前に取り組んでいた事業が

吸収合併されてしまい、他社に赴くことを余儀

なくされたのです。

 

奥さんと2人の子供とともに、福岡に引っ越し

可哀想なことに、上の娘さんは、修学旅行前に

転校となり友達作りもままならず、不登校ぎみ

になってしまっていたそうです…😢



そんなツラい日々を送っていたある夜、2人で

呑んでいた時に『なんで、俺だけがこういう目

に遭わなければならないんだ』とつぶやく彼に

私は返す言葉が、見つかりませんでした…😥

 

毎日が充実していた、その頃の私にとっては、

『頑張って』の一言が空々しく思われ、却って

『羨ましさ』を感じさせてしまうのではないか

と、心にブレーキがかかっていたのです。

それ以来、私の引っ越し続きで、疎遠になって

しまい『わだかまり』を感じていたのです。



博多駅の待合せ場所に立っていた、S根さんは

ほとんど変わっておらず、物静かに話す表情や

そぶりは、昔のままで、懐かしく思いました。



11年のギャップを埋めるように、話は尽きず

お互いの近況を語り合った後、最後に呑んだ夜

のことを話すと『あの時は仕事もプライベート

も大変だったので、訊いてもらえただけで良か

った』と云うのです…😢

その言葉を訊いた瞬間、今までつっかえていた

『わだかまり』が消えて、ほっとしました。

 

私の11年間も、順風満帆というものではなく

多難な経験もしてきたので、『人と同じ境遇に

ならない限り、その人のつらさは判らないけど

つらい思いをした人の話を訊くことはできる。

それが人に寄り添うこと』と思えるのです。

 

S根さんは、関東方面への出張はないとのこと

でしたが、いつの日か、関東に居るS辻さんと

T場さんの4人で、また逢う日を愉しみにして

博多の夜を締めくくりました。

 

           本日は、この辺で。