『徳川家康』第13巻を読み終えて! (その2)

万民に尽くした75年、『和』の精神や『忍耐強さ』が根づいて!

 

とても寒くなってきましたね。一昨日、初雪が

ちらちらと、舞い降りてきました。

前回に引き続き、『徳川家康』全13巻を読み

終えて、印象に残ったこと、感じたことを紹介

しますね。



第8巻…『秀吉』の没後、『三成』が『家康』

に敵対し、再び『戦乱の世』への不安を抱いた

商人の言葉から…

『武』という漢字は、『戈』に『止』と書く。

平和を成すがために、『戈』を『止』めるのが

誠の『武』。『武』を奢るものは『戈』を振り

回し、領土を拡げて、焼いて、殺して、盗む。

 

第9巻…『関ヶ原の戦い』で敗れた『三成』を

『家康』は、猛将『鳥居忠吉』の遺児に一夜を

預ける。『三成』は斬死を覚悟するが、予想外

の手厚い接待に感銘を受ける…

『三成』は『戦』に敗けたのではなく『家康』

と『家臣達』との『絆の強さ、深さ』に敗けた

のだと思う。

 

第10巻…『家康』の思慮が、『淀殿』に誤解

を生み、『時機』の読みを誤らせてしまう…

人に誤解されないためには、

 『相手の性格をよく掴む』

 『相手の嫌がることを云わない』

 『相手の言動を真っ向から否定しない』

 『肯定的な言葉で、断定しない』

 

第11巻…『淀殿』の側用人の不用意な発言や

天下転覆を企てる者達の『悪意に満ちた行動』

により、関ヶ原以来の最大のビンチを迎える…

牽強付会』に対して、『真実』を見極める

『眼』を養いたいもの。
※…自分に都合のいいように、強引に理屈をこじつけること

 

第12巻…『家康』の平和への忍耐もむなしく

大阪冬の陣』が勃発…

敗者は勿論のこと、勝者も遺恨を残してしまう

という点では『不幸』である。

『争い』からは、『不幸』にこそなれ、何も生

まれない!

 

第13巻…死の床についた『家康』が『正宗』

の覇心を諭すため、『正宗』の義理の息子で、

家康の六男の『忠揮』との永対面禁止を貫き、

死後1年『久能山』に、西を向けて埋葬させ、

『日光二荒山』で関東八州ににらみをきかせる

という、こときれても『平和』を希う覚悟…

一生涯を『天下泰平』に捧げた『徳川家康』、

260年続いた平和な時代の代償が、愛息子を

自刃させねばならなかったり、対面禁止を貫き

通さなければならなかった。

 

私心なく、万民のために、全て尽くした75年

の生涯だったからこそ、その後の世の人々に、

日本人の特質と云うべき『和』の精神や『忍耐

強さ』が、今もなお根づいていて、その故に、

この史実が語り続けられていると感じました。

 

趣味の『読書』は、30年ほど前に、古本屋で

見つけた『諸葛孔明』上下巻を読み始めようと

思います。

 

            本日は、この辺で。