日頃、味わえない感動を愉しむ!
毎年この時期になると、郷里のお祭りのことを
思い出します。
今も年に2回、6月上旬には春祭り、8月下旬
には秋祭りが催されています。
本来『祭り』とは、感謝や祈り、慰霊のために
神仏および祖先をまつる儀式なのですが、子供
の頃の私には、そんなことは二の次で、祭りと
訊くとたくさん並んだ出店を思い浮かべ、心が
高揚してきて、待ち遠しくて、でもあっという
間に過ぎてしまって、もの悲しい想いにふける
のが、私にとって『祭り』というものでした😁
友達とそれほど並んではいない出店を何往復も
して、綿飴やフレンチドックを食べ歩いたり、
金魚すくいや、ヨーヨー釣りをして、愉しんだ
ものです。
小学生の頃、父の同僚の家族と『ねぶた祭り』
を観に行ったことがあります。
威勢良く声をあげて舞う『踊り子』や、大きく
てきらびやかな『山車』が走り回り、観客の手
を引いて、踊りに繰り出そうとするのを観て、
子供心にも感動したことを思い出します。
と同時に『もし、手を引かれたらどうしよう』
と物怖じしていたことも…😨
中学生の頃、卒業生を送る会があって、クラス
から数名ずつ選出して『阿波踊り』を披露する
ことになりました。
なかなか踊り子になりたがらないので、じゃん
拳で決めることに。
私は、なんと最後まで負け続け、『踊り子』に
選ばれてしまいました。
人前で踊ることが恥ずかしいと信じ込んでいた
私は、練習にも実が入らず、当日が近づいてく
るにつれて、気持ちが重くなっていきました。
当日、登校拒否になりそうでしたが、嫌なこと
から逃げる自分も嫌で、悶々とする自分を奮い
立たせて、踊ることに…。
衣装を身につけて、会場である体育館に繰り出
していくと、卒業生は勿論のこと、在校生から
も大きな声援が送られ、恥ずかしさも吹っ飛び
気持ちが軽くなって、気がつくと夢中で踊りだ
していました。
会場中に広がる『踊る阿呆に、観る阿呆、同じ
阿呆なら踊らな損々!』という威勢の良い歌声
に、『まさに、その通り』と実感しました。
それから30年が経って、九州に転勤していた
頃に、『わっしょい百万祭り』というご当地の
お祭りがありました。
この機会を逃すまいと、職場の同僚や部下に声
をかけて、参加することにしました。
仕事の合間を縫って練習をするので、忙しい時
には大変でしたが、お揃いの赤い『はっぴ』に
『はちまき』をつけて、街へ繰り出していくと
気分は爽快で、踊り終えると、日頃では味わえ
ない達成感がたまらないのです。
たまには一見『嫌だなぁ』とか『物怖じてしま
う』ことに、気持ちを奮い起こして飛び込んで
みるもの良いのではと思います。
思わぬ感動や愉しみがあるかも…😀
本日は、この辺で。