『徳川家康』第10巻を読み終えて!

『誤解』が『時機』の読みを誤らせる!

 

趣味の読書『徳川家康』は、『ガーデニング

や『英会話』に夢中になってしまい、3月から

というもの停滞していましたが、漸く第10巻

を読み終えました…🙇

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10巻目というと、『関ヶ原の戦い』で、勝利

を掴んだ『家康』は、論功行賞を行い、儒教

根ざした本格的な国造りを始める。

亡き『秀吉』の菩提を弔う『豊国祭』を盛大に

行ない、国中に戦のない時代に変わったことを

知らしめていくあたりです。

 

大阪城で『淀殿』は、『秀吉』の遺児『秀頼』

を手元に置いているが、側近に智者は居らず、

『秀頼』の育成に懸念を抱いた『秀吉』の正室

高台院』は『家康』に育ててもらうか、彼の

眼鏡に叶った守り役を選んでほしいと『淀殿

に使いを出すが、断られてしまう。

 

案の定、『秀頼』は、鍛錬もされず、我儘三昧

に育ってしまい、とても天下を任せられる人物

とはいえなかった。

 

一方、家康は子宝に恵まれて、嗣子『秀忠』と

淀殿』の妹『江』との間に、『竹千代 (後の

家光) 』が生まれ、『淀殿』の甥、『秀頼』の

従姉妹という強い姻戚関係が結ばれる。

 

『家康』は『64歳の時に『征夷大将軍』の職

を『秀忠』に譲り、右大臣を辞して、引 (隠) 退

する。その上で『秀頼』を内大臣から右大臣へ

と、禁裏に推挙する。

 

ゆくゆくは、『秀頼』に『秀吉』のあとを継ぐ

関白にという配慮であり、公家の統領 (秀頼)と

武家の棟梁 (秀忠→竹千代) との両翼で、禁裏を

支えながら、確固たる日本を築いていくという

『家康』の国造りの構想であった。

そんな『家康』の深い思慮に対して『淀殿』は

一度は得心して、喜ぶのだが…。

 

『家康』は、『秀頼』と『秀忠』の昇進を国中

に周知して、諸侯から祝賀を受けるようにと、

高台院』を通じ、『秀頼』に『伏見城』への

上洛を促すと、『高台院』と対立関係にあった

淀殿』は『秀頼』を新将軍である『秀忠』に

挨拶させる企てと誤解して、拒んでしまう。

そして時代は、『大阪の冬・夏の陣』へと突き

進んでいってしまうのです。

『誤解』が『時機』の読みを誤らせてしまった

ということかと…。


どんなに熟慮を凝らし、真意を伝えても、誤解

をされてしまうってことありますよね。

それは、人にはいろんなタイプがあって、受け

取り方が大きく異なるからで、誤解されやすい

主な要因は、

・相手の性格を十分に掴んでいない

・相手が嫌いな人、嫌いな物事を云ってしまう

・相手が負い目に感じていること、気になって

 いることに触れてしまう

 

淀殿』の場合で云うと、

・彼女の勝ち気な性格

・『高台院』との対立関係

・『徳川家』と『豊臣家』の武力の違い

・妹『江』との『子宝』の差

などから生じた、『憎悪』『嫉妬』『妬み』が

淀殿』の目を曇らせてしまって、『真意』が

歪められてしまうからだと思うのです。

 

なので、誤解されないためには、

 『相手の性格をよく掴む』

 『相手の嫌がることを云わない』

 『相手の言動を真っ向から否定しない』

 『肯定的な言葉で、断定しない』

ことかと…。それでも、誤解されてしまったら

諦めるしかないですけどね…。 

 

山岡荘八』著、『徳川家康』も残すところ、

あと3巻。年内には、読み終えたいなぁ…😁

 

           本日は、この辺で。